「あきらめよう!」が自己肯定感をぐっと高める訳 「しょうがない自分」を認めることの効用
「うらやましい」を嫉妬に変えてしまうネガティブ感情には、さまざまな種類がありますが、私がとくに影響力の強い存在だと感じているのが、「自己肯定感」です。
嫉妬してしまう背景には、自信のなさや自己肯定感の低さがあり、そこから無価値感や無力感などのネガティブな感情を引き起こしています。
もし、あなたが自分に自信を持てたとしたら、嫉妬してしまうような状況に出会っても、これまでとはまったく違う感じ方ができるかもしれません。
たとえば、あなたが自分の仕事に自信や誇りを持っていて、与えられた業務を一つひとつ丁寧にこなしているという自覚があるならば、同僚の成功を耳にしたときに、嫉妬ではなく「あの人は優秀だし、とても頑張っていたし、成功するのは当然だ」と素直に認め、賞賛することができます。
さらに「今度は自分の番だ! もっと頑張ろう!」と、同僚の成功を励みにすることができます。
自己肯定感を高めると他人と自分の区別がハッキリする
自己肯定感が高い人は、自身の内面に「軸」が確立されているので、「自分は自分、相手は相手」という線引きがきちんとできています。
それゆえに同僚の成功を聞いたときにも「おお、おめでとう! よかった!」と喜ぶことができるのです。これは「同僚と自分は別々の存在である」ことをきちんと認識していると同時に、「相手が成功したことと、自分の仕事には関連性がない」と心から理解しているからです。もちろん「成功した同僚のほうが能力が上で、自分は下なのだ」という意識もありません。
ここでは同僚の成功を例として挙げましたが、自分が嫉妬を抱きやすいポイントで、そんなふうに思えたら、とてもラクになれると思いませんか?
友人の結婚を素直に喜べる自分、幸せそうな家族連れを見かけて「素敵だな」と思える自分、知人がお金持ちになったことを「すごい!」と称賛できる自分、若くキラキラしている女性を見て「元気でいいよね!」と目を細められる自分――。
まずは今の自分に自信を持ち、自己肯定感を高めていきましょう。ここからは、そのためのヒントをお伝えしていきます。
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