ウィル・スミス自伝で告白していた二重人格の闇 妻は45日連続で泣き、一時は年下の恋人を作る

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離婚後、シェリーとは、彼女の常識的な子育てのポリシー(夜更かしはさせない、学校で良い成績を取ることは大事、など)をウィルが完全に無視し、自分が正しいと思うやり方(夜はいつまで起きていてもいい、そのせいで朝がきつければ自分から早く寝るようになるだろう、学校に行くだけが勉強ではない)を貫くため、対立することもあった。相手に対して折れないのは彼の性格のようで、ジェイダも何度となく不満を感じてきた。

まず、彼女は結婚にあまり乗り気ではなかった。生涯1人の相手というコンセプトに疑問を持っていたし、結婚するにしても挙式は嫌だった。結婚はマラソンのようなもので、一緒に完走できたらようやく式を挙げる意味があるというのが彼女の考えだったのだ。

だが、ウィルはそれをロマンチックではないと感じ、ジェイダの母も、1人娘の晴れ姿を見ることを望んだ。そしてついにジェイダはプレッシャーに負け、結婚式の計画や準備に自分はかかわらないという条件付きで承諾したのである。ジェイダはその後ずっと、その結婚式を「お母さんの」結婚式と呼ぶことになる。

子供を優先しなかったウィルに悲嘆

家の購入という家族の一大事も、ウィルの独断だった。ウィルが気に入ったのは、ロサンゼルスの中心地から高速道路で1時間以上かかる郊外にある広大な農園で、湖や乗馬ができるスペースもある。しかし、ジェイダは大反対。「管理のために多数の使用人が必要になる。大きすぎる。高すぎる。絶対に嫌」と叫んだが、ウィルは「僕が見ているものが君には見えないのか」と突っぱねた。

そんな夫婦はカウンセリングに通っており、そこでもジェイダをがっかりさせる出来事が起こっている。カウンセラーが「自分の人生で優先順位の高いものを順番に挙げてください」と言ったところ、ジェイダは「子供たち」「ウィル」「自分」「親戚と友人」の順に挙げたのだが、ウィルは「自分」「ジェイダ」「子供たち」「自分のキャリア」の順だったのだ。夫が子供たちより自分自身を優先したことにショックを受け、ジェイダは泣いてしまった。

それからしばらくすると、ジェイダは毎日のように泣くようになる。ウィルは、「最長で45日、彼女は連続で泣いていた」と記憶している。そして彼女の40歳の誕生日に決定的なことが起こった。ここでも、ウィルは、本人の希望を考慮せず、彼が良いと思うことをやってしまったのだ。

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