ジェフ・ベゾスが無謀に思えたプライム進めた訳 1ドル札を90セントで売ると批判されても気にせず
本の次に何を届けてほしいか聞いて届いたリスト
デイヴィッド・ルーベンシュタイン(以下、ルーベンシュタイン):もし扱っているのが本だけだったら、とても今のような世界一のお金持ちにはなっていなかったでしょうね、おそらく。いつごろから、書籍以外の商品も扱おうと思い始めたのでしょう?
ジェフ・ベゾス(以下、ベゾス):本のあとは音楽の販売、それからビデオでした。そのころには私も経験を積んでいたので、無作為に選んだ1000人の顧客にメールを送り、尋ねました。『今、販売している商品以外に、何を取り扱ってほしいですか?』と。
彼らの返事に書かれた品物の数は予想をはるかに超え、しかもかなり多岐にわたっていました。要するに彼らは、そのときに買おうとしていた品物のリストを送り返してきたのです。今でも覚えていますが、なかにはこんな回答までありました。『どうか車のフロントガラスのワイパーブレードを販売してください。なくて困っています』
これなら何でも取り扱えそうでした。そこで私たちは電化製品、玩具から始め、徐々に取り扱う品物を増やしていきました。でもあくまで本来のビジネスプランは書籍だったのです。
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