口の中で野菜がとける「春野菜スープ」を作るコツ 素材を小さく切れば口にさまざまな味が広がる
春野菜、生ハム、バター、水をすべて鍋に入れ、強火で煮る。ふたをした状態で煮ることで、油脂分が乳化し、味にコクが出て、まろやかになる。野菜の甘味、生ハムのうま味、そしてバターのコクと香りが混ざりあったところにこの料理のおいしさがある。
野菜を小さく切るのもポイント。
そうすると食べるとき、ひとさじで数種類の野菜とスープがすくえるので、口の中に複雑な風味が生まれる。野菜は歯ごたえが残っていてもいいし、やわらかくてもいい。もっと味が欲しいという方は顆粒のコンソメを足してもいいが、水で仕上げればすっきりした味になる。
トマトを加えると「夏が待ち遠しい」味に
さらになにかを加えるならトマトだろうか。トマトは夏の野菜と思われているが、一番おいしいのは春。トマトは煮崩れるとスープが濁ってしまうので、例えば半割にしたミニトマトを仕上げに加える形がいいだろう。
トマトを加えるとスープに少しの酸味が加わり、やがてやってくる夏が待ち遠しい味になる。
■材料(2人分)
ニンジン 小1本
小カブ 2個
カリフラワー 1/4個
ラディッシュ 2個
ヤングコーン 2本
スナップえんどう 4本
生ハム 2〜4枚(40g)
バター 50g
水 400mℓ
塩 小さじ1/4
■つくり方
1 ニンジンは皮をむき、縦4等分にした後、斜めに包丁を入れ、一口大に切る。小カブは皮をむき、6等分にする。カリフラワーは小房に切っておく。ラディッシュは葉つきのまま半割、ヤングコーンは一口大に切る。スナップえんどうは筋を取る。
2 ふたができる鍋に1の野菜、生ハム、バター、水、塩を入れてふたをして強火にかける。ふたの隙間から蒸気が出てきたら弱火に落とし、そのまま5分煮る。
3 火を止めてふたを開け、塩味を確認する。薄ければ分量外の塩を足し、器に盛り付ける。
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