品薄で争奪戦、「中古ランドクルーザー」の狙い目 「古いほうが安い」が決して当てはまらない
100・200系や120系、最近のランクルはどうなの?
ランクルシリーズの旧型にはまだ100系、200系、プラドには120系などがあるが、これら比較的最近のランクルシリーズは、手に入れやすいのだろうか。
「100系はそれまでのランクルと比べて、デザイン面でも操作面でも武骨さやクラシック感が薄れたため、やはり今も60系や80系のほうが人気です」。
ただ、年式が新しい分使い勝手はもちろん高いので、フレックス・ドリームでは60系や80系のような雰囲気にカスタムを行っている。そうしたカスタム100系の中古車が、今少しずつ人気を得てきているという。
「本物の60系や80系は、頑丈とはいえ古い車なので、どうしても消耗品や電装品の不具合や故障の覚悟は必要です。そのデザインは好きだけど、故障しないほうがいいし、乗り心地も良いほうがいいというお客さまに、100系などのカスタムが人気になってきています。
同様の理由でプラドの120系のカスタム車も今人気が出始めていて、まだ70系や90系には及ばないですが、今後古い車の数が限られてくるほど、どんどん人気になってくるはずですよ」。
一方で旧型になったばかりの200系は、現行型の300系が納車4年待ちとも言われている中で、やはり人気が高いという。
「例えばバスフィッシングのためにボートを牽引する方など、今、本気でアウトドアへ出掛ける人や本気の4WD乗りを中心に支持を集めています。まだまだ新しい車なので壊れにくく、悪路走破性はもちろん快適性の高さは圧倒的なので、長距離を移動される方には200系がオススメです」。
というわけで、どうしてもいわゆるランクルの雰囲気がほしいなら60系や80系を辛抱強く待つか、比較的流通量も多く、コンディションも安定している120系や200系にするか、あるいは人気絶頂の150系やプラド90系を手に入れるか。
世界的人気車種ゆえ、市場やタイミングを見ながらその選択をすることも、重要な要素なのである。
(文:籠島康弘)
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