「洗脳」、狂気じみた人々を計画的に生む驚愕歴史 教科書に載らない史実、おぞましい人体実験

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(写真:shrimpgraphic/PIXTA)
差別や現代人の感覚では理解の及ばない儀式、権力の暴走、悲惨な戦争など、一見「異常」と思える出来事にも、裏には別の目的や成果が隠れていることがあります。
登録者数27万人を誇るYouTuberの世界ミステリーchが、知られざる歴史秘話を通して世界の真の姿を探った『サイコな世界史』より「テレビの発明とプロパガンダ」にかかわるパートを一部抜粋、再構成してお届けします。
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正常な精神を奪うマインドコントロール

人間を意のままに操ることができたとしたら?

そんな技術を指す言葉が「マインドコントロール」です。日本では新興宗教ブームの際、信者になってしまった者の奪還を試みた家族や被害対策弁護団がこの言葉を使って一般化しました。

こうした新興宗教はいわゆる「カルト」とも呼ばれますが、その団体にはさまざまな「思考操作」のための要因が揃っています。それが「高い理想」「世の中への不安」「隔離された環境でのトランス状態」「神的な教祖」といったもの。これらを巧みに利用して教団自体や信者が社会から逸脱して暴走し、大きな事件となったケースがいくつもあります。

例を挙げると、1993年のアメリカで、ブランチ・ダビディアンという団体が事件を起こしています。この団体はプロテスタント系の分派ですが、1980年代後半には後継者争いから分かれた派閥同士で銃撃戦を起こしていました。そして1990年に就任した新教祖によって「ブランチ・ダビディアンの信者だけがハルマゲドンを生き残る民」だと位置付け、信者を増やしながら最終戦争に向けて武装化し、大量の武器を獲得します。1993年には強制捜査が行われたのですが、連邦捜査官と銃撃戦を起こし、それを引き継いだFBIとも激しい銃撃戦を繰り広げた結果、信者は焼身自殺を図り、81名の死者を出しました。

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