「洗脳」、狂気じみた人々を計画的に生む驚愕歴史 教科書に載らない史実、おぞましい人体実験

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また、1997年のカリフォルニア州では、「ヘブンズ・ゲート」というUFOを信仰する宗教団体が、ヘール・ボップ彗星が出現した際、彗星とともにやってくる宇宙船に魂を乗せるためとして、教祖のアップルホワイトと38人の信者が集団自殺を遂げています。

こうしたカルト宗教の事件として、日本において最も有名な事件といえば、1995年に発生したオウム真理教による「地下鉄サリン事件」でしょう。オウム真理教といえばPSIと呼ばれるヘッドギアを装着したり、教祖の歌を歌ったりする信者や教団の素晴らしさをアピールする幹部など、その姿を実際にテレビで見た記憶が残る方も多いでしょう。おそらく目の当たりにした人は、狂気と衝撃を感じたのではないでしょうか?

超人思想のヒトラーが計算し尽くした手法

オウム真理教は洗脳プログラムにより、高学歴のエリートを操り、無差別テロを実行。実際に地下鉄サリン事件を起こしました。彼らは洗脳の手法としてナチス・ドイツを参考にしたといいます。

ナチスが1933年に権力を握った後、総統ヒトラーはヨーゼフ・ゲッベルスを大臣に「国民啓蒙・宣伝省」を創設しました。

前項ではテレビ放送や国民へのラジオ放送などについて触れましたが、同省の目的は、美術、音楽、映画、演劇、書籍、新聞、ラジオ、教材といったものを通じ、ナチスのメッセージを確実に行き渡らせ、プロパガンダに利用するためです。これらはナチスが「意思操作こそ究極の兵器」と考え、それを研究していたため。

ヒトラーが演説上手だったことも有名ですが、これも心理操作を大いに盛り込んだものでした。彼の演説スタイルはとても激情的なもので、佳境に入るとそれまで穏やかに話していた様子が豹変します。語気は荒く、表情も険しくなり、眼は観衆に向かって大きく見開かれる。そして手を振り上げ振り下ろし、虚空を摑む。こうした演出は、観衆をある種のショーを見ている感覚にさせてしまいます。

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