「洗脳」、狂気じみた人々を計画的に生む驚愕歴史 教科書に載らない史実、おぞましい人体実験
第二次世界大戦中のナチスの科学者たちは、収容所の囚人をモルモットのように扱い、自白剤である「メスカリン」などの投薬実験を行っていました。こうした研究をしていた科学者たちが、ペーパークリップ作戦を通じてアメリカにもたらされ磨かれていったのです。
MKウルトラの計画は、リチャード・ヘルムズの勧めに従い、CIA長官アレン・ダレスが許可を下し、その後ヘルムズ自身がCIA長官になり、主導しています。主な目的は尋問対策や暗殺者を養成するために必須の思考操作の開発だったといわれています。
この実験は本人の同意を得ないまま数千人、一説には知らない間に被験者となった人を含めて万人単位で実験にかけられたとされています。その中でも自ら志願した最初の犠牲者は、LSDを用いた実験の最中、幻覚からか死の欲望が湧き、ピストル自殺を遂げてしまいました。
洗脳技術は身近に潜んでいる
こうした薬物実験のほかにも、強烈な電気ショックを与えたり、手足の感覚を遮断させたりなど、非人道的な実験を繰り返した結果、被験者の多くが幻聴や記憶喪失などの後遺症を抱えることになってしまったのです。
MKウルトラは1960年代前半に終了したのですが、その後も「MKサーチ」と名前を変え、1972年まで続きました。
そしてこうした人体実験は、アメリカだけでなくソ連でも行われ、その成果はアメリカ以上だったともいわれています。この洗脳技術やテクニックをベースとしたのがオウム真理教であり、その結果が先述した通りのテロや事件などでした。
現在の日本ではカルト宗教によるテロは見かけませんが、それでも今の不安の広がる世の中の、人の弱った心に付け込み、お金を巻き上げるカルト宗教やエセスピリチュアルも見かけます。洗脳技術とは、みなさんが思っている以上に身近に潜んでいるもの。「私は大丈夫」と思っている人でも、すでに思考を操られているかもしれません。
(※記事で紹介している史実については著者が調べたものですが、諸説あるケースもあります)
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