知らないとヤバい!カラオケの劇的な変化 なぜ新曲が歌われなくなったのか

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オリコンなどのカラオケヒットランキング「ベスト5」を調べてみた。たとえば、2004年は以下だ。カッコ内はアーティスト名と発売年(当年のみ月を表示)、いちばん右が古さ指数だ。

1位  涙そうそう(夏川りみ、2001年)―――― 3
2位  世界に一つだけの花(SMAP、2003年)
―― 1
3位  さくら<独唱>(森山直太朗、2003年)
―― 1
4位  ハナミズキ(一青窈、2004年2月)
―― 0
5位  雪の華(中島美嘉、2004年6月)
  ――0

となっている。この頃は、その年(あるいはその年あたり)に発表された曲がカラオケで歌われているようだ。もちろん、1月発売と12月発売で、「古さ指数」が同じことに不満な方もいるだろうが、あえて恣意的に計算している。

年を追うごとに古い曲が好まれるように

このトップ5の「古さ指数」を合算して5で割ってみると2004年は「1」だ。そしてその後の推移を見ると、基本的には右肩上がりで、2013年には「8.8」まで上がった。(3頁目グラフ参照)

これは驚くべき結果ではないだろうか。2004年ごろは直近のヒット曲が歌われているのに対して、年を追うごとにひと昔前のヒットソングが好まれる傾向が強くなっているのだ。言うなれば新曲がリモコンから選ばれるのではなく、無難で誰もが知っているベタ曲が選ばれるようになった。

なお、ゴールデンボンバーの「女々しくて」は2012年からカラオケヒットランキングに登場している。同曲は2009年に発表され、2011年に再発売された。こういうケースでは、古さ指数を計算するにあたって、発売年を悩んだ。結果的に一般人である著者が、その曲を認識したほうの年度を採用した。ただ、どちらを選ぶかによっても、本論の趣旨には影響を与えていない。

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