ただ、それに伴ってみんなが一斉に長く休みを取ることはありません。チャイニーズニューイヤーは中国系の人が長く休みを取り、イスラム教であればハリラヤ・プアサのとき、キリスト教はクリスマスの時期などと順番に休みを取るので、年中、ビジネスが止まらないのです。これもマレーシアの強みですね。
日頃の休日も同じです。イスラム教の人が金曜日と土曜日に休みを取り、キリスト教の人は土曜日と日曜日に休みます。また州によっても休みが違うところもあります。週の合計の仕事の時間は労働基準法で決められているのでそれに合っていればいいのです。
――お互いの文化や習慣を尊重しながら働いていて、とても合理的ですね。日本ではクリスマスが休みではないので、大切なクリスマスなのに、休むことを理解してもらえないと言うキリスト教の方によく会います。
それぞれの国の特徴を生かしたほうが、ビジネスにとっても有利ですよね。マレーシアでは産業化が1972年から始まり、たくさんの国がマレーシアに投資してきました。それにより、多くの国の文化が入ってきたので、マレーシア人はほかの文化に理解があり、柔軟です。
ヨーロッパ各国の中でも、それぞれ文化が違うことを知っていますし、台湾、韓国、日本もすべて異なることを理解しているだけではなく、対応もできます。
大学生になる頃には、3~4カ国語話せるように!
また言葉においてもマレーシア人は最低2カ国語を話します。基本はマレー語と英語です。教育の中でマレー語はもちろん、数学や理科などは英語で教えられているのです。
大学生になる頃には中国語やヒンドゥー語など3~4カ国語を話すようになる人も多くいます。ビジネスでは英語がメインなので英語ができれば大丈夫です。
――マレーシアに進出すると、自然に数カ国のビジネス文化を知ることができるのですね。
そうです。ですから、最初にマレーシアに進出することをとてもお勧めしています。
仕事の仕方も合理的でシステマティックですよ。たとえば政府機関で言えば、書類の発行などは48時間以内に行わなければいけないと決められているものもありますので、そういったものの手順はきちんと決められており、システマティックに動きます。パスポートの発行なども即日は当たり前、早ければ2時間ほどで発行されますよ。特に近年はとても進化しています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら