東大生断言「頭がよい人」「そうでない人」決定的差 目の前のことを漫然と見て鵜呑みにしない

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それを証明するかのように、東大の入試問題は実は、ある程度の基礎を前提としつつ、「覚えているかどうか」を問う問題をほとんど出しません。

出題されるのは、「なぜ?」という問いです。

・なぜシャッター通り商店街が増えているのか?
・なぜ世界大戦は他の戦争と比べて甚大な被害が発生したのか?
・なぜ長野県と茨城県はレタスが多く収穫できるのか?

これはすべて東大の入試問題です。日常生活をただただ「どうでもいい」と思って生きて、机の前に座って暗記しているだけでは解けません。日常生活やニュース・教科書に書いてあることに対して、「なぜ?」「どうして?」という疑問を向けないと答えられない問題なわけです。

だから好奇心がないと突破不可能な試験が東大入試だといえます。「なぜ」と問い、その問題の答えをいかに出すのかという、「自ら問いを作り答えを探す能力」を東大は求めているのです。

疑問の答えをそのままにしない

そしてこの「なぜ?」を問う能力を身につけるために必要なのは、いつでも問いを探し、答えを探すという姿勢です。「なぜ?」と考えた時に、スマホで調べたり、人に聞いたり話したりして、答えを出そうと考える習慣を持っておくのです。

・どうして空は青いのか?
・日常生活で何気なく使うこの英単語の意味はなんなのか?
・なぜファストフード店は多店舗展開しているのか?

そういった、普段の生活でぶつかる疑問の答えを、そのままにしない。そのままにしないで、調べて、考える習慣を持つわけです。

いかがでしたか。頭がいい人とそうでない人の差って、生まれつきのものであるかのように語られることが多いですが、でも実はこんなふうにちょっとした習慣で差が生まれているのです。みなさん、ぜひ好奇心を持って毎日を生きてもらえればと思います!

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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