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大成建設の元社長が大和ハウスへ 仰天人事の先のシナリオ

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大手ゼネコンの大幹部を迎え入れた大和ハウス。狙いは何か。

大和ハウス工業は、人事面でもゼネコン業界へ攻め込んでいる。2021年6月29日、大和ハウスは新たな副社長を誕生させた。スーパーゼネコンの一角、大成建設で社長を務め同25日まで代表取締役副会長だった村田誉之氏だ。

電撃移籍の理由について村田氏は次のように語る。「大和ハウスの芳井敬一社長が、会社のことを熱く語られた。『今の若い社員が創業100周年を迎えるとき(55年)のために、今から組織づくりに取り組みたい』と言われた」。

村田氏は大成建設で副会長や社長を務めた「大物」。温厚な人物として知られ、若手社員からの人望も厚い。1977年に東京大学工学部建築学科を卒業し、大成建設に入社。主に建築畑を歩み、住宅事業を手がける子会社・大成建設ハウジングの社長に09年就任。15年から20年までは大成建設の社長を務めた。こうしたゼネコンの大幹部がハウスメーカーに移籍するのは、極めて異例だ。

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大手ゼネコンは江戸時代や明治時代に創業した老舗が多く、道路や橋梁、大型ビルなどで多くの建築実績や高い技術力を持つ。大成建設も明治6(1873)年の創業だ。

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