ヘルスデータの雄
狙うは売り上げ2.5倍
JMDC 社長兼CEO 松島陽介
得意とするヘルスビッグデータ事業は、当社のみならず関連の業界全体で伸びている。デジタル化の流れの中で、核となるデータの需要が増しているためだ。当社は多種多量のリアルワールドデータを集積しており、とりわけ健康保険組合(保険者)のデータに強みを持っている。
成長戦略は、データの提供先である製薬会社や生保会社のトップ10企業にフォーカスするロイヤルカスタマー戦略だ。専門性の高い医療データを扱うのは、今はデータリテラシーがとくに高いユーザーに限られている。まだまだ市場全体には浸透しきっておらず潜在的ニーズは大きい。
製薬会社や生保会社はデータが取り扱えるようになることで、これまでよりも意思決定の質や業務の効率を高められる。例えば、製薬会社の治験や安全性の調査は各社が主に人力でやっている。データで効率化できる余地は大きい。
データ活用を業界に浸透させるためには、データをただ提供するだけでなく、データを使って何ができるのかという模範例を作り、業界全体でのリテラシーを高めていく必要がある。上位10社にいろんな使い方をしてもらい、データ活用量を大きくしていく。
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