米老舗企業に照準
買うのは「成長と時間」
ビザスク COO 瓜生英敏
スポットコンサルという業態はグローバルにどんどん展開していくため、M&Aは必ず戦略の俎上に載ってくると思っていた。
2020年3月の上場の直後に、「そもそもどういった会社があるのか」という形で勉強会をやり始めた。十数社くらい調べた中で、具体的に出てきたのが21年8月に買収を発表した米コールマンのような案件だった。
われわれの業界は米国が発祥で、コールマンは最も古い会社の1つだ。米国で豊富な顧客ネットワークを持っており、長く運営しているからこそシステム投資もしっかりしている。さまざまな議論をする中で、コールマンは求めているパートナー像に合致していると感じた。
現在、ビザスク単体で16万人のアドバイザーが登録している。そのうち、3万人程度が海外だ。コールマンは26万人超のアドバイザーを抱えている。ざっくり10倍近くに海外のアドバイザーが増えることになる。
M&Aはよく「時間を買う」といわれる。まさにそのとおりで、買収をせずにアドバイザー数を40万人まで拡充するには、とてもじゃないが数年では足りないはずだ。今回の買収では、何倍という表現では表せないほどの成長、時間を買わせてもらえた。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待