日本の国技「大相撲」の知られざる裏側

裏方の職人技はここまでスゴい!

呼出の中でも分かりやすく代表的な仕事が「呼び上げ」だ。大相撲中継などで誰もが一度は耳にした事がある「ひ〜が〜し〜」と、独特の節回しで土俵に東西の力士を呼び出す、あれである。呼出の最高位である立呼出として秀男さんは、結びの一番でしこ名を7年間呼び上げてきた。

呼び上げの際に、呼出が白い扇子を持っているのを見たことがないだろうか。あれにはちゃんとした意味がある。神聖な土俵に唾を飛ばさないための措置なのだ。実は細部にまで徹底した気遣いがなされている。

その他、取組の前後に土俵を掃き清めたり、力士がまく塩、力水、力紙の用意をしたりすることなども呼出の仕事。これらが、どれくらい残っているか常に気を配り、少なくなれば補充する。常に気持ちよく相撲がとれる環境を作り上げることを意識して、仕事をしているという。呼出は力士のパフォーマンスを引き出す重要な役目を担っている。

「太鼓」の意味

ここから先は、一般にはあまり知られていない呼出の仕事について解説しよう。

それは「太鼓」だ。

朝、大相撲会場に訪れた時に太鼓の音を聞いたことはないだろうか。これは朝太鼓と呼ばれ「今日これから相撲をやります」という意味で叩かれる。本場所の開かれる国技館では、高さ16メートルのやぐらの上で太鼓が叩かれている。

他にも全ての取り組みが終わった後に叩かれる、はね太鼓がある。はね太鼓には「明日も来てください」という意味があるため、1日かぎりの巡業や、千秋楽では叩かれない。太鼓の音には、それぞれ意味が込められている。是非、その音色の違いにも注目しながら見て頂きたい。

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