遠隔操作ロボの先駆者が描く「未来すぎる働き方」 コンビニの品出しを海外から!大手と次々提携

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国内ベンチャー企業の資金調達額は再び過去最高水準に。次なる「ユニコーン」候補があらゆる業界で生まれている。その中から厳選した各社を総力取材。金の卵探しを始めよう。

超低遅延の通信とリアルな触覚再現で、作業者が「まさにその場にいるような感覚」を得ながら作業できる遠隔操作ロボット「Model-T」(写真:テレイグジスタンス)

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海外にいる人が、遠隔操作ロボットを駆使して日本国内のコンビニで働く――。そんなSFのような世界が、もう目前に迫っている。

2017年創業のTelexistence(テレイグジスタンス)は、遠隔操作ロボットの開発や関連事業を手がけるベンチャーだ。社名の「テレイグジスタンス(遠隔存在)」とは、現・東京大学名誉教授の舘暲(たち・すすむ)氏によって1980年に提唱された、技術的なビジョンを指す。

噛み砕いて言うと、「ロボットや通信技術などを駆使し、遠隔地にあるモノがあたかも自分の近くにあるかのように感じさせる技術体系」のこと。この考えを社会に実装すべく創業されたのが同社だ。

現場に行かずに品出し業務

すでにファミリーマートやローソンにおいて、テレイグジスタンスの開発した半自律型遠隔操作ロボット「Model-T」が導入済みだ。店舗から離れた場所にいる操縦者が、VR(仮想現実)ヘッドセットやコントローラーを装着し、店舗にいるロボットをリアルタイムで操作。バックヤードで行う飲料の陳列作業などをこなしている。

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