若いうちなら、株式投資にも腰を据えて挑戦できるはずだ。
30代の社会人が資産運用を始めるには、どういった手順を踏めばいいのだろうか。専門家への取材を基にまとめた。
「投資=金融商品の売買と考えてはいけない。家計の節約から始め、リスク許容度の設定、金融商品や口座選び、定期的にメンテナンスするという流れを意識して取り組むべき」と話すのは、投資教育家でフィナンシャル・ウィズダム代表の山崎俊輔氏だ。
「よくあるのが、定期預金100万円全額を投資に回すというケース。いきなり高額の投資を始めると、元本割れを起こした際に金額ベースでの損失額は大きくなる。それよりは、生活を見直して月に数万円でも資金を捻出し、ゼロから積み立て投資を始めたほうがよい。少ない金額で始めると心理的なハードルは下がり、続けることで経験値も高まる」(山崎氏)
例えば、100万円で買った金融商品の価格が30%下がった場合、投資の初心者にとって30万円の評価損はかなり痛い。それ以上の下落を恐れて、損切りをするかもしれない。ところが、月1万円の積み立てなら、初月にそれだけ下落しても3000円の損失なので、金額的には許容できるだろう。翌月以降も投資を続けるので、価格の変動によってはリカバリーしやすくなる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら