元国税専門官であるベストセラー本の著者が、キーワードを厳選した。
50代にとっては税金についての最低限の知識も必要だ。これらを覚えておけば、自分たちのマネープランの精度も高くなるだろう。
遺産相続に伴い生じる相続税。債務などを差し引いた正味の遺産額が、法定相続人の数に応じた基礎控除額を上回った場合に、申告が必要となる。税率は遺産などの金額に応じて10〜55%と幅広い。
申告・納付期限は相続開始(通常は死亡日)を知った日の翌日から10カ月以内。期間内に遺産や債務の確認、遺産分割協議、申告書作成などの手続きを行う必要がある。
2015年度の税制改正により、相続税の基礎控除額の算定方法が変わった。例えば法定相続人が3人の場合、改正前の基礎控除額は8000万円であったが、改正後は4800万円となった。
かつては相続税を課される日本人は全体の約4%にとどまっていたが、こうした改正を受けて、約8%に倍増。今後も、日本の少子高齢化による財政状況の悪化を受け相続税のさらなる増税が考えられるため、「一部の富裕層のみに関係する税」ではなく「誰でも関係しうる一般的な税」として相続税を捉え直す必要があるだろう。
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