山口揚平氏はカネボウなどの大型企業再生案件に携わった後、独立。今はコンサルティング会社などを経営している。お金に関する著書も多い山口氏に、その扱いや投資に役立つ本を紹介してもらった。
──いちばん薦めたい本は?
投資では、バイブル的な本がある。『バフェットからの手紙』。投資の哲学が書いてある。「買うのは株じゃない、会社だ」「投資とは価値と価格の差を見抜くこと」など。多くの人は株を買う場合、価格から価値を考えるが、「価格と価値はいつも違う。価格は見えるけれど、価値は見えない。だから、訓練をしましょう」というのがバフェットのメッセージだ。
価値と価格の差を見抜くというのがバフェット式である。これら2つの変数をひたすら考え続けている。それが世界一の金持ちのやり方だ。自身が経営する会社の株主宛てに書いた手紙をまとめたのがこの本。私も1年に1回は手に取る。投資家としての私の3分の1は、バフェットの思想でできている。
──ご自身にもお金や投資に関する著作がたくさんあります。
『ほんとうの株のしくみ』という本がある。『バフェットからの手紙』から刺激を受けたが、より具体的なアプローチの仕方を書いている。投資についてはこれら2冊があれば大丈夫だ、と思うほどだ。お金に関して、私は『新しい時代のお金の教科書』という本も書いた。お金というものは、信用を外部化し、それを匿名で流通できるようにしたものである。「だから信用をためてみよう」と提起した。
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