シリコンバレー化するビジネススクール

ハーバード大MBAの3割はプログラマー

ニューヨークにあるコーネル・テックで指導する、ツイッターの元CTOのグレッグ・パス氏(写真:Richard Perry/The New York Times)

「MBAは『要努力』ブランドだ。」

ツイッターの元CTO(最高技術責任者)グレッグ・パスはそんな端的な表現をした。

なぜなら最近はMBA(経営学修士)を持つ人というと、金融や企業戦略には強くても、デジタル時代のスピード感やつねに実験中といった特色に通じていないという印象がするからだ。具体的には、A/Bテスト、ラピッド・プロトタイピング(RP)、データ重視型意思決定(DDDM)のような、シリコンバレーの常識を身につけていない。

そういうスキルが必要とされるのは、決してテック界の新進企業だけではない。

今やあらゆる業界で求められている。そのため一流のビジネススクールも、この時代に遅れまいと苦心しているところなのだ。

パスが教えるニューヨークのコーネル・テックでは、革新的なコースを提供して、MBAを目指す人とコンピュータ科学専攻の大学院生が一緒に学べるようにしている。米国内ではほかにも各地の大学で、統計、データ科学、A/Bテストなどの課程が新設されるようになった。ちなみにA/Bテストといえば普通、ウェブサイトで異なるデザインのページを用意して、どれがより多く活用されるかを調べる方法のことをいう。

盛んになったビジネスプランのコンペでは、ウェブサイト、スマホ向けアプリ、センサデータなど、デジタル系の内容を含む応募作品が多い。賞金は10万ドルを超えることもある。世の中には革新性や起業の応援をする拠点が増えた。科学や工学の学位をMBAに組み合わせる二重学位(デュアルディグリー)も増加中だ。

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