「2045年」は、私たちの選択により築かれる テクノロジーの進化をどう捉えるべきか

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第4回「人生はどこまで楽しくなるのか」より。ロボットが別の場所で得た情報を獲得できる技術「テレイグレジスタンス」(写真:NHK)

第4回(1月25日〈日〉放送)は「人生はどこまで楽しくなるのか」。大きなテーマは進化していくバーチャル・リアリティ(仮想現実)。もっと言えば、VR(バーチャル・リアリティ)技術による、未来の「食う・寝る・遊ぶ」はどう変わるのかを描きます。さらには、VR技術を駆使して、リアル社会と同じ重みをもって、もう一つの人生を生きることを可能にするというチャレンジや、ある人の生前のログやデータを残しておき、それをもとに亡くなった人をデジタル空間に蘇らせるという試みも紹介します。

火星移住に挑むベンチャー経営者たち

そして最終回となる第5回(2月8日〈日〉放送)は、「人間のフロンティアはどこまで広がるのか」。主に高さ2キロメートルにも及ぶ超高層ビルの計画、そして火星移住計画を取り上げます。実は、現在地球で住めなくなった場合に備えての、火星へ移住が宇宙開発ビジネスのトレンドになっているのです。多くのベンチャー経営者も参画している宇宙開発の最前線を紹介していきます。

(撮影:大澤 誠)

――2045年というと、日本は人口減高齢化が進んでいます。消滅する自治体も出てきているでしょうし、社会保障システムが崩壊しているかもしれません。そのことが未来に与える影響も大きそうです。

おっしゃるとおりです。しかし、未来を見通すうえでそうした社会的な要素も入れると、番組の趣旨がぼやけてしまいます。もちろん環境悪化、富の集中など様々なことが起きることは間違いありませんが、今回はそうした社会的な要素を一切省き、テクノロジーが私たちにどんな未来を切り開くのかに絞っています。

ただし、それも非常に重要なことなので、きっとそうしたシリーズ番組がどこかで企画されるのではないかな、とも思います。まずは、今回の番組で、テクノロジーが出現させるネクストワールドにワクワクしてもらい、心の準備をして欲しいというのが、私たちのメッセージです。未来を作るのは、今を生きる私たちの選択なのですから。

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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