米国株式市場=薄商いの中ほぼ横ばい、S&Pは最高値更新 年末の薄商いの中、ダウは横ばい
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 29日の米国株式市場は薄商いのなかほぼ横ばいで終了した。原油価格の下落を受けエネルギー関連株に売りが出たものの、S&P総合500種は最高値を再び更新した。ダウ工業株30種<.DJI>は15.48ドル(0.09%)安の1万8038.23ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は0.05ポイント(0.00%)高の4806.91。
S&P総合500種<.SPX>は1.80ポイント(0.09%)高の2090.57。
経済指標が米景気の回復を示しているほか、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急がないと表明していることが支えとなった。
一般消費財銘柄が全般に堅調で、S&P一般消費財セクター指数<.SPLRCD>は0.7%上昇。個別銘柄ではメーシーズ<M.N>が1.8%、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>が1.0%上昇し、ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>も2.6%高となった。
ジャンリン・キャピタルのマネジングディレクター、アンドレ・バクホス氏は「短期的には消費者がガソリン値下がりの恩恵を享受するだろう。ほとんど課税軽減措置を受けたようなものだ」と指摘した。
バイオ製薬のギリアド・サイエンシズ<GILD.O>は3.7%上昇。証券会社による投資評価引き上げを好感して買われた。インターネット電話帳サービスのライブディール<LIVE.O>も通期決算の発表を受けて19.1%急進した。
年末休暇に入った市場関係者が多く、手掛かり材料も限られることから、今週は上値追いの動きは失速する見込み。商いも薄い状態が続き、相場の振れが大きくなる可能性がある。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1800で下げ1299(比率は1.39対1)、ナスダックは上げ1438で下げ1320(1.09対1)で、いずれも上げ銘柄数が下げ銘柄数を上回った。
BATグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約47億8000万株で、月初来平均の71億8000万株を大幅に下回った。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 18038.23(‐15.48)
前営業日終値 18053.71(+23.50)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 4806.91(+0.05)
前営業日終値 4806.86(+33.39)
S&P総合500種<.SPX>
終値 2090.57(+1.80)
前営業日終値 2088.77(+6.89)
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