2014年「株価上昇率」ランキング、トップ300 600%以上株価が上がった会社はどこ?

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2014年の国内株式市場は秋までもたついたが、日銀の追加金融緩和で息を吹き返した(写真:Taka / Imasia)

2014年の国内株式市場の売買最終日である大納会(12月30日)の営業終了よりひと足早く、2014年の年間株価上昇率ランキングをお届けする。上昇率は2013年12月30日終値から2014年12月24日終値までという条件で計算した。

ちなみに同条件で計算した日経平均株価の上昇率は9.6%。秋までは往ったり来たりの冴えない相場展開が続いていたが、10月31日の日本銀行の追加金融緩和をきっかけに上昇トレンドを取り戻しつつある。

個別銘柄に目を転じると、上昇率上位100までにランクインしたのは、時価総額が低い中小型株がほとんど。時価総額1000億円以上の大型株は8銘柄しかない。中小型株は、少数の個人投資家が中心となって売買するため、値動きが激しくなりがち。リスクは高いが、うまくいけばリターンも大きくなることが裏付けられた。

復活ミクシィは184.7%上昇

栄えある首位に輝いたのは、アドテック プラズマ テクノロジー。13年8月期は1億5900万円の営業赤字に転落、無配となったが、14年8月期は営業利益3億5500万と黒字化に成功し、2円復配を果たした。今15年8月期も収益柱の交流電源装置がタッチパネル製造装置向けに好調で、営業利益は4億6000万円と増益を見込む。

4位の日本通信は、NTTドコモなど通信事業者の通信網を借りて通信サービスを行っている。日本通信のサービスを使うと通信費を格安に抑えられることから利用者が急増中だ。営業利益も前14年3月期の7億2300万円から、今15年3月期は12億3000万円へ飛躍すると予想している。

5位のラオックスは、中国資本傘下の家電量販店。日本を訪れる中国人買い物客の急増で、業績は様変わり。前13年12月期は営業赤字16億6400万円に沈んだが、会社側は今14年12月期の営業利益を13億5000万円と黒字化を予想。東洋経済では同予想をなお保守的と見て、営業利益を16億円と見ている。

31位にランクイン、上昇率184.7%のミクシィは、2014年を通して個人投資家の人気を集めた銘柄の一つ。SNS「ミクシィ」が低迷し、前14年3月期の営業利益は4億8000万円まで低下したが、スマホゲーム「モンスターストライク」の大ヒットで復活。今15年3月期の営業利益予想は450億円と、実に90倍以上へ急拡大する。

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