2015年も日本株は上昇、波乱はいつ来る?

相場格言「未(ひつじ)年は辛抱」を裏読み

角をつきあわせる雄羊を見ていると、2015年も強気の相場のように思えてくる(ロイター/アフロ)

日本の株式市場には、それぞれの干支の株式相場を語る「格言」がある。2014年を含めた3年間では「辰巳天井、午(うま)尻下がり」だが、「尻下がり」という割には、2014年については、株価が冴えなかったのは、主に年の前半にとどまった。そのため、話半分に聞く方がよいだろうが、2015年の未(ひつじ)年については、「未辛抱」だそうだ。

米FRBが「辛抱」しても、市場は「辛抱」できるか

2015年は、内外景気の持ち直しに沿って、日本の株価も基調としては上昇を予想する。そのなかで、投資家は何を辛抱する展開になるのだろうか?最近、「辛抱」という単語が話題になったのは、12月17日発表の米FOMC(連邦公開市場委員会)の声明に、「委員会は、金融政策を平常の状態に戻し始めるのを辛抱強く(patient)待つことができると判断している」というくだりが盛り込まれたことだった。

連銀が辛抱強く待つのは、米景気の一段の回復だろう。イエレンFRB議長はこれまでも、労働市場の回復が弱い点を挙げている。利上げを行なっても大丈夫か、経済情勢をしっかりと見極めるということだろう。

しかし連銀が辛抱強くても、市場は辛抱強くないかもしれない。最初の利上げが遅くかつ小幅であり、さらに2回目の利上げまでかなり日が空いても、米債券市場が利上げ観測の高まりを大げさに騒いで、長期金利が勝手に跳ね上がる展開は否定できない。

株式や、さまざまな格付けの社債など、米国の証券全般の価格は割高になりつつある。ところが、「低金利だからまだ買える」「国債利回りが低すぎるから、株式や社債で運用せざるを得ない」という口実が、それを覆い隠している。

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