日本株に意外なXmasプレゼント、中身は? 「ダウの呪い」を解くカギが見つかった?
1万7000円を大きく割れた後、日経平均株価は急速に切り返した。日本株の予測には、アメリカの株価をしっかり見ておくことをお勧めするが、そのアメリカは前週どうたったか。12月19日のNYダウは26.65ドル高の1万7804.80ドル、ナスダックは16.98ポイント高の4765.38ポイントと続伸した。原油先物の反発を好感した。
NYダウは、再び「あとわずか」で史上最高値更新
世界経済を不安に落とし入れている原油安だが、「減税のようなものだ」として株を買い、「原油が反発した」と好感しては株を買う。結局、独り勝ちアメリカ経済の余裕だろうか。投資家はクリスマスを前にしてとにかく株を買いたかったようだ。ダウはあとわずか154ドルで再び史上最高値を更新する。
しかし、今週は、株高・ドル高で世界を支えてきたこのアメリカのマーケット関係者の大半が、クリスマス休暇に入る。アメリカの動きがおとなしくなると、世界はどうなるのか?
例えば「震源地」となったロシアでは、下院が銀行セクターの資本を最大1兆ルーブル(約165億ドル)拡充する法案を可決した。西側の経済制裁に対する対抗・防御措置だ。
一方で、ロシア株はここ2日間で21%も上昇している。このように、クリスマス前に安全ゾーンのアメリカに逃げ込んだ投機資金が、クリスマス中にリスク資産に再び戻る気配もある。ただ、クリスマスがある「めでたい週」だが、警戒は必要だ。特に日本株は、ここまでの急上昇の利益確定売りが出やすくなる。
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