不吉?日経平均とNYダウが交わるとき 2013年の悪夢再来か、新たな兆候か
12月5日のNY株は、11月の米雇用統計非農業部門の就業者数が前月比32万1000人増と市場予想の23万人を大幅に上回った。この数字を好感、終値は1万7958ドルと、再び史上最高値を更新した。いよいよこれから、「強い景気と利上げとのシーソーゲーム」に入る。どちらにしてもドル高だ。
「日経平均」が「NYダウ」を上回ると何かが起こる?
日経平均株価の5日の終値は1万7920円だが、海外ではすでにドル円は1ドル121円台に入り、シカゴの日経平均先物は1万8000円台に乗せている。
今週は選挙予想や12日のメジャーSQ(SQは特別清算指数、先物とオプション取引のSQが重なる日)を巻き込んで、1万8000円台固めの攻防戦だ。5日のダウは1万8000ドルを意識した利益確定売りで伸び悩んだものの、日経平均はこのダウの「1万8000ポイント」をどう「処理」するのだろうか。
どう処理するのかと書いた理由は、日経平均のポイントがダウを上回ると、昨年から今年にかけて、相場は大きく変動したからだ。やはり頭をよぎるのは、昨年5月の「暴落の悪夢」である。昨年の5月20日、日経平均は1万5360円、ダウは1万5335ドルとなった。つまり、2つの指標、ダウと日経平均のポイント(数字部分)だけを見ると、日経平均がダウを抜いた。
それから同月22日にも、日経平均はダウより上にあったが、23日に1143円安の大暴落となった。それから日経平均の低迷が続き、その間、日経平均はダウの下方に位置した。
※初出時、昨年5月の日経平均とダウ数値に一部誤りがありました。お詫びして訂正します。
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