首都圏中心に中高一貫校の人気が回復しているが、その選び方に変化が生じている。それは、偏差値だけで見ない、子ども本位の学校選びだ。
偏差値だけに依存しない学校選び
中高一貫校では現在、来年の入試に向けて学校説明会が開かれている。多くの学校で例年以上に参加者が集まっている。
男子御三家の一角として知られる武蔵高等学校・中学校では6月の第1回説明会に学校の想定を大きく超える1500人が集まり、急きょ追加の説明会が開催された。
日能研の推計によると、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)では一貫校の受験者数が4年連続で増加。来年の入試では2011年以来の受験者数6万人台回復の可能性が高い。
増加の背景には首都圏の人口増がある。とくに一貫校への受験率が高い、中央区、千代田区、文京区、江東区など東京23区の中心部で児童の数が増えている。一貫校で育った保護者が増えていることも理由の1つに挙げられる。
21年度入試から予定される大学入試改革の影響もある。センター試験に代わって導入される「大学入学共通テスト」では国語などで記述式問題が導入される。さらに、英語民間試験を活用した英語4技能(聞く、話す、読む、書く)の評価や、「主体的に学ぶ力」を評価するための提出書類の改善なども改革のポイントだ。
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