米国の教育メソッドを導入した中高一貫校の特長とは。
日本初のドルトン教育一貫校
今年、保護者や教育関係者の間で最も注目度が高かったのは、東京都調布市に開校したドルトン東京学園だろう。
都内では7年ぶりの私立の中高一貫校開設ということもあるが、毎年千数百人もの東大・京大合格者実績を誇る名門予備校・河合塾グループが実質的に経営する学校というのが特筆すべき点だ。
小田急線の成城学園前駅からバスで約5分。閑静な住宅街を抜け、付近にNTTの研修所が並ぶバス停を降りると、すっきりとしたガラス張りの校舎が現れる。レンガが敷き詰められた広場は、ところどころ切り取られたように芝生が植えられ、まるでカリフォルニアのハイスクールかシリコンバレー企業のようなたたずまいだ。
校舎に入ると「こんにちは!」「こんにちは!」と生徒たちが次々に声をかけてくる。元気な声に圧倒されそうだ。
「確かに元気で積極的な子が多い。1期生として新しい学校をつくっていくという気持ちが強い」と話すのは、同校の田邊則彦・副校長。入学式で宣誓をする生徒代表を募ったところ、大勢の子どもが立候補してきたという。
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