
やすなみ・きょうこ/1976年生まれ。神戸大学発達科学部卒業。大手進学塾で算数講師を担当した後、プロ家庭教師に転身。家庭教師派遣会社を経営し、自身も指導に携わる。中学受験カウンセラー。(撮影:山内信也)
小学校3、4年生から6年生まで数年かけて挑む中学受験。親子でどう乗り越えたらよいのか。カリスマ家庭教師として知られる、アートオブエデュケーションの安浪京子代表に聞いた。
──今、6年生の夏を迎えている家庭はどう受験に向き合っていけばよいですか。
夏休み、秋、直前期に分けて考えたほうがよい。夏休みは通学がないので集中でき、勉強のペースを構築しやすい。午前中に宿題をやって、午後から塾の夏期講習を受けるという生活サイクルができる。受験生が陥りがちな失敗は、塾に行っていれば安心だと思ってしまうこと。塾で席に座っているだけということになっていないか、注意が必要だ。
6年生の夏休みは総まとめの演習問題に取り組むので、学力が下のほうの層はついていけなくなる。塾での学習についていくため、夏休み前は個別指導も家庭教師も駆け込み需要がすごくある。
夏休みの過ごし方で多い質問は、「どの程度息抜きをしていいか」「旅行に行っていいのか」だ。4、5年生はどんどん行っていい。中学入試では、さまざまな事柄が出題されるので、屋外でたくさんの経験をさせてほしい。
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