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女子校だからこそ教えられる「キャリア教育」の深い中身 進学実績よりも卒業後の人生を重視

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女性の生き方を考えさせる吉祥女子と洗足学園の教育内容が注目を集めている。

女性の活躍の場が増えている中、女性自身のキャリア形成をどうするか、早い段階から涵養する必要性が出てきている。

そんな中、多くの女子の中高一貫校が、女子のキャリア教育に取り組んでいる。あえて女子校を選ぶ保護者や生徒も増えている。

社会とどう関わるか6年間かけて視野を広げていく

プロの指導によるバレエ、ピアノ、茶道、華道、英会話といった有料の課外授業も充実している(撮影:吉濱篤志)

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吉祥女子中学・高等学校は、80年の歴史を持ち、新御三家の一角を占める人気校の1つ。芸術コースもあり、音楽教育や美術教育にも力を入れている。

そんな同校では社会との関わり方、生き方を考えさせるための「進路プログラム」を用意している。

例えば中学1年時の課題は自分を取り巻く「環境」の理解。夏休みの宿題として、親や親戚など、周辺の大人たちへのインタビューを課す。仕事内容や社会との関わり、仕事で得られることなどを取材し、リポートにまとめる。

「それをきっかけに、さまざまな職業を意識するようになり、視野が広がっていきます」と、明石里恵進路指導部部長は話す。

中学2年時には、「自分は社会で何ができるのか」を考えさせるために「社会貢献をすること」を課す。中学3年時は、カナダで異文化体験をして、グローバルな視点を身に付ける。このほかにも、「ニュースや身近で気になる問題」や「興味のある職業につく方法」「女性のライフスタイル」などさまざまな課題が出される。

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