安倍首相がツキまくっていると言える理由 【保存版】2015年主要政治カレンダーつき

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自民党はといえば、長い歴史(2015年で60周年になる)の中でも「総選挙を2連勝した総裁」は居そうで見当たらないものである。

選挙に強いといえば、誰もが2005年の小泉さんの郵政解散を思い出す。あれは確かに大勝利だったけれども、その前の2003年の総選挙はお世辞にも威張れた戦績ではなかった。それ以前に2回の総選挙を戦った首相というと、中曽根首相にまで遡ってしまう。

1986年の「死んだふり解散」は、中選挙区制の時代に自民党が唯一300議席を超えた大勝利だった。ただしその前の1983年のロッキード解散では議席数を減らしている。中曽根、小泉ともに「1勝ゼロ敗1引き分け」くらいの戦績であって、文字通り2連勝したのは池田勇人首相まで戻らなければ見当たらない(筆者が生まれた頃の話だ)。

課題山積の「第3次安倍内閣」

ともあれ今回の総選挙の結果、安倍首相は新たに4年間の任期を得ることとなった。その任期は2018年まで伸びたことになる。プーチン大統領(2012~18)や韓国のパククネ大統領(2013~18)と肩を並べ、あと2年で辞めるオバマ大統領(2009~16)よりも長い視野を持つことができる。「地球儀を俯瞰する外交」にはますます熱がこもりそうだ。

そして国内的には、「アベノミクスは国民の負託を得た」ということになった。有権者側のホンネとしては、「ホントに成功しているという実感はないんだけれども、野党に代替案があるわけじゃなし、もうしばらく続けてもらって様子を見るとするか」てなところであろう。

実をいうと、来週にも発足する第3次安倍内閣には、年明け早々から山のように課題が押し寄せてくることになっている。

以下に2015年の主要政治日程をメモしておく。TPP交渉、原発再稼働、安保法制見直し、そして3度目の成長戦略に財政再建など、国民の抵抗が強そうな課題が毎月のように降って湧いてくる。ハッキリ言って、憲法改正などに踏み込む余裕は全くなさそうだ。たぶん2015年の夏頃には支持率も低下して、「やれやれ、去年のうちに総選挙を終わらせておいてよかったわい」てなことになっているのではないだろうか。

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