InstagramがTwitterを上回ったのはナゼ?

リアルタイム情報にメディアも注目

筆者はいずれのサービスも好きで利用しているが、Twitterの方がより汎用性の高い情報流通プラットホームという印象を受ける。

Twitterは140文字という制限の中に、他のユーザーへのメンション(@○○)、ハッシュタグ(#○○)やURL、写真、ビデオを含むことができ、また文字だけで成立することからニュースなどの自動投稿の手段にも使われている。

そして、ウェブやモバイルアプリ、ウェブサービスなどはTwitter自身がリリースするものだけでなく、様々な開発者からリリースされている。実際筆者は、Echofonと呼ばれるTwitterアプリを長年愛用しており、ウェブからはBufferというサービスを使って投稿している。

一方でInstagramは、基本的に投稿はアプリからのみ。必ず正方形の写真もしくは15秒までのビデオを投稿しなければならない。投稿に添えるテキストには140文字という制限はないし、他の人からのコメントも写真に対してつけられる。もちろん、他のユーザーへのメンションやハッシュタグにも対応するがURLはリンクされない。

こう比較すると、Twitterの方がインフラという印象が強く、ウェブサービスのルールとしては成長が見込める仕組みを手に入れていたはずだった。しかし現在の結果は、モバイルでのユーザーによる体験を重視し続けていたInstagramが力強く成長している。

Twitterも、140文字制限というルールを崩していない点を筆者は高く評価しており、デスクトップ以上にモバイルとの相性も良く、制限の中に生まれる文化は日本人となじみにもある。

しかし、はじめからモバイル体験を前提に、サービスを作り上げたInstagramよりも、仕組みとして1世代古いサービス、という印象を受ける。Instagramは、投稿の形式だけでなく、投稿や閲覧に使うアプリも自前で作り、すべてのユーザーの体験を揃えている。

Instagram優位を感じた、直近の体験

ユーザーが触れるサービスの違いから、Instagramの体験はユーザー間の際もなく、よりシンプルで洗練されている。この点は、少しでも難しかったり、習得が難しいとアプリを閉じられてしまうスマートフォンが前提のサービスにおいては、きちんとコントロールすべき重要なポイントだった。

また、最近筆者は、情報手段としての優位性を感じる出来事に出会った。

米国では、白人警官による黒人を死なせてしまった事件に関連し、警官が不起訴となって罪を問われなかったことに対する抗議デモが発生している。筆者が住んでいるカリフォルニア州バークレー市でも、連日デモ隊と警察が衝突する場面が見られている。

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