「バズフィード」が快進撃を遂げた本当の理由

「受け狙い」だと思ったら大間違い

快進撃を続ける「バズフィード」にオールドメディアが学ぶことは多い(写真:ロイター/アフロ )

新聞や雑誌など、従来型のメディア会社はどう生き残っていくのか。

これは、アメリカでも大きな課題だ。そんな状況下、新しいメディア会社も続々と生まれている。中でも快進撃を続けているのが、バズフィードというサイト。ジョナー・ペレッティーはその共同創業者だ。

バイラルから、ジャーナリズムへ進出

バズフィードは、いまや毎月2億以上のユニーク・ビジター数と7500万のビデオ・ビューを誇り、ソーシャル・ネットワークの空間でも、その記事が忙しく取り上げられている。

今年11月初めに、目標としていた年間売上高1億ドルを達成。年末までには1億2000万ドルに達するものと見られている。従来のニュース・サイトから見れば、うらやましい限りの状況だ。

だが、バズフィード成功の理由は、まさに従来型のニュース・サイトとは別の場所からスタートしたことにある。2006年に同サイトがスタートした時、その中身はインターネット空間でクリック数を競うためのコンテンツ作りだった。日常生活のおかしな指南、ネコや犬の奇行、腹立たしいできごと、などなど。

真面目なジャーナリズムとはほど遠いが、人々の感情を刺激し、ソーシャル・ネットワークでシェアしたくなるようなもの、つまり「バイラル・コンテンツ(口コミで広がるコンテンツ)」に特化していたのだ。

バズフィードがシリアスな政治記事などを掲載するようになったのは、ここ数年のこと。有名な政治サイトから人材を引き抜き、ウクライナ取材にも記者を送り込むといった、メジャーなニュース・サイトと同様のスタンスで国際、政治問題に取り組んでいる。

先頃は、ロシアがチェチェン問題に絡んでバズフィードへの国民のアクセスを遮断すると圧力をかけた。バイラル・コンテンツから始めて、ジャーナリズムに到着したわけだが、それほどに多数のユーザーを抱える人気サイトになってきているのだ。

次ページ人々が求めるものを、一口サイズで
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • 若者のための経済学
  • 最新の週刊東洋経済
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
ホンダ「インテグラ」復活が日本で話題になる訳
ホンダ「インテグラ」復活が日本で話題になる訳
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
空き家にさせない!<br>実家のしまい方

少子高齢化や核家族化、過疎化で今や7戸に1戸が空き家に。放置された実家はもはや相続したくない迷惑資産。売るか、貸すか、それとも活用するか。実家の片付けから空き家の再生まで幅広く取り上げ、対策例をご紹介します。

東洋経済education×ICT