仕事の効率を上げる「PCスーツ」の正体

気になるコストパフォーマンスは?

前置きが長くなった。今回、全社導入したリクルートライフスタイルでは、どのような効果があったのだろうか。

まず、そもそもなぜPCスーツを導入したのか。リクルートライフスタイル・ネットビジネス本部の大宮英紀執行役員は、その理由について次のように語る。

「楽しんでもらえるサービス、役立ててもらえるサービスを作って人々に提供しているわけであり、オフィスに閉じこもって世の中と断絶されている状態では、いい仕事はできない。エンジニアが『よく働き、よく遊ぶ』ための健康状態を維持してもらうのを目的に、PCスーツを導入した」。

数十名がテストで着用

ふくらはぎへの圧迫が疲労回復の決め手

ネットビジネス本部では派遣社員を含めた300名程度が働くが、うち、PCスーツを試しているのは数十名ほど。各1枚ずつ、タイツタイプのものを配布し、使ってもらっている。手持ちのスマートフォンやタブレットがレジになる無料アプリ、「Airレジ」を手掛けたチームの人が中心だ。このチームのエンジニアは10時間以上、PCに張り付いて仕事をすることも多い。

「新サービスのリリース前には徹夜なんてこともある。確かに疲れるが、キャリアをつけるのは筋トレと似たところがある。十分に疲労し、そして回復するときに筋肉が太くなっていく。“ふんばり”をきかせて仕事にのめりこみ、休息と栄養をとってさらにモチベーションが高くなる。こうした一連の過程を大切にしたいので、うちの部では、個人の自由度を高くしている。よくあるような、『仕事が終わっても上司が残っているから帰りにくい』といった雰囲気はなくしている」(大宮さん)。

着用している社員はどう感じているのだろうか。チームの一人である佐橘一旗(さきついつき)さんは20代前半と、まだ「疲れ」を実感する年齢ではないものの、ものは試しにとPCスーツを着用。アメリカへの一週間の出張から帰国後にPCスーツを試し始めた。「まだ始めたばかりなので、正直なところ、『締め付け感があるな』という程度。でも、フライトの疲れについてはかなり早く回復した気がする」(佐橘さん)。

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