池上彰、18歳成年の時代に伝えたい「お金の基本」 子を持つ親も知っておきたいニューノーマル

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4月1日から、法律の改正で成年年齢が18歳に引き下げられます(写真:midori_chan/PIXTA)
4月1日から、法律の改正で成年年齢が18歳に引き下げられる。成年年齢が20歳になったのは1876(明治9)年で、実に146年ぶりの見直し。これにより、18歳から親の同意なしで「ローンを組む」「賃貸物件を契約する」といったことも可能になる。
そんな状況で、“大人の先輩”である親たちは、子どもたちに何を伝えていくべきなのか。「契約の仕方」や「ローンの組み方」など実務的なことも大事だが、それ以前に、世の中を渡るための大前提として知っておくべき“仕組みやルール”こそ、親として伝授すべきなのではないか。
この記事では、新刊『これから大人になる君たちへ 学校では教えてくれない未来を生き抜くヒント』監修した池上彰氏に、「お金」に対する“基本的視点”についてわかりやすく解説してもらった。

生きていくために「お金」の知識が必要である理由

私たちの暮らしのそばには、いつも「お金」があります。モノやサービスの売買にも、働く人の給料にもお金が使われますし、毎日の食事や家、電気など、身の回りはお金が存在するからこそ成り立っているものばかりです。

池上彰氏(画像提供: KADOKAWA、撮影・関野温)

大人になって働き始め、お金を稼げば、自ずとその使い道を考えることになりますが、お金には、モノやサービスの売買だけでなく、「納める」「貯める」「増やす」といったさまざまな使い道があります。例えば、道路などは大人が“納めた”税金をもとにつくられていますし、投資によって“増やす”こともできます。

「お金は未来をひらく道具」と言われます。でも、使い方次第で「良いもの」にも「悪いもの」にもなる。お金の貸し借りで衝突したり、お金をめぐって詐欺が横行したり、国と国とが戦争を起こすきっかけになったりもするわけです。また、お金を持つ人が偏れば、貧富の差も広がっていきます。

「お金」は人生を大きく左右するもの。だからこそ、「お金」というものの知識を得ることは、自分の生活を豊かにするだけでなく、社会や世界を理解することにもつながっていきます。これから大人になっていく子どもにまず親が教えるべきは、「お金は良いものにも悪いものにもなる」ということではないでしょうか。“当たり前だ”と思うかもしれませんが、それすら私たち大人はよく見失ったりしているのです。

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