石油ショックのジレンマ
では、この強気相場のわなとなり得る要素は何か。それは石油高と利上げの組み合わせだ。米金融当局は原油高騰とロシアのウクライナ侵攻による一層の値上がりという厄介なジレンマに直面している。石油ショックは1970年代半ばと80年代初期、90年代初期の不況に先行したが、2001年9月11日の米同時多発テロや08年の世界金融危機の後のようなリセッション(景気後退)は、原油価格の急上昇が直接の要因ではなかった。
中間選挙を巡るボラティリティー
投資家が今年直面するもう1つの難題は、11月の米中間選挙だ。市場のリターンは選挙結果とその後の政策変更の先行き不透明感で年の早い時期に抑制される傾向がある。だが、年末には株式相場は通常、力強いラリーを演じる。中間選挙年の1-3月(第1四半期)と4-6月(第2四半期)、7-9月(第3四半期)は歴史的に大統領の任期4年間で最も低調な時期になる傾向がある。
原題:
What Happens to Stocks When the Fed Hikes: A Historical Guide(抜粋)
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著者:Jess Menton
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