日本代表・遠藤航「世界で活躍できる人材の条件」 ドイツで「日本人らしさ」を大切にするワケ
2022年カタールワールドカップ(W杯)アジア最終予選も最終盤。7大会連続出場に王手をかける日本代表は3月24日のオーストラリア戦(シドニー)に勝てば本大会切符を手にできる。仮に引き分けたとしても、29日の最終戦・ベトナム戦(埼玉)に勝てば自力で出場権を得られる。非常に重要な戦いがいよいよ目前に迫ってきたのだ。
2018年ロシアW杯のラウンド16でベルギーにあと一歩のところで惜敗した日本にとって、8強の壁を超えることは最重要課題。同大会に参戦しながら出番を得られず、その後の4年間でチームの大黒柱へと飛躍した遠藤航(独=シュツットガルト)は、キーマンとして大いに注目されている。
ワールドカップベスト8は「現実的な目標」
「ベスト8というのは、今の日本にとって現実的な目標だと思います。欧州で戦っている選手も50人以上になり、日本のレベルは着実に上がっている。『欧州トップクラブで活躍する選手が少ない』といった声もありますけど、そのレベルに到達する選手が増えたら、8強どころかW杯優勝を狙う国ということになりますからね。本当にそうなるためにも、どういう形でもいいから結果を残すしかない。僕はそう思います」と彼は語気を強める。
欧州5大リーグに数えられるドイツで2020-2021シーズンに1対1(デュエル)勝利数トップに輝き、今季も首位争いを繰り広げている遠藤の発言は非常に重い。世界の最先端を日々感じ、それを日本サッカー界に還元できる人材として、森保一監督からも絶大な信頼を寄せられている。
実際、2月1日の最終予選・サウジアラビア戦(埼玉)では、負傷欠場した吉田麻也(伊=サンプドリア)に代わってキャプテンに任命されたほど。「代表きっての人格者」なのは間違いない。
その評価はドイツでも同じ。多国籍軍状態のシュツットガルトでキャプテンを託されている。ドイツ語が堪能ではない日本人選手が指名されるのは異例中の異例。ペッレグリーノ・マタラッツォ監督に重責を任されたときには本人も驚きを隠せなかったという。
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