「鎌倉殿の13人」が3月から俄然盛り上がる2つの訳 ついに“菅田義経"と“大泉頼朝"が対面する
さらに、「信用できない」という意味では、甲斐源氏の棟梁・武田信義、信濃源氏の棟梁・木曽義仲、叔父で暗躍を続ける源行家などの源氏も同様。互いに孤独な日々を過ごした過去を持つなど、深い絆で結ばれているようにしか見えない源義経に対しても、「本当に信用できるのか」は別問題なのです。
ネタバレになるのでここでは書きませんが、源頼朝が誰に対して怖さを見せ、殺めてしまうのか。怖さを見せるシーンの中には、主人公の北条義時への非情な命令も含まれているでしょう。そのとき大泉洋さんは、どんな演技をして、どれくらいこれまでとのギャップを見せるのか。戦で快進撃を続けるであろう源義経とともに、北条義時を差し置いて前半戦の主役になりそうなムードが漂っています。
後半戦の中心は時政・義時親子か
その先の後半戦でも、「これまでの物語が前振りになる」「登場人物がギャップを見せる」という点では同じであり、その最たる人物が北条時政、北条義時の親子。
まず父・北条時政は、これまで「お調子者で妻・りくを溺愛する田舎侍」として描かれてきましたが、源頼朝が死去し、「十三人の合議制」がはじまって以降、隠し持っていた怖さを押し出していくことが予想されています。
一方の息子・北条義時も、「戦を恐れる野心とは無縁の若者」という序盤の姿から一変。後半戦では武士の頂点に上り詰めていく姿を描くことが予告されていますが、どこまで怖さなどのギャップを見せてくれるのか。また、北条義時を演じる小栗旬さんは、大泉洋さんの演じる源頼朝以上のギャップを見せてくれるのか、という点も後半戦の見どころとなりそうです。
その他、ここで挙げなかった前半戦の登場人物にも、後半戦で一変した姿を見せるキャストが少なくありません。「まだ見ていない」「何話か見逃した」という人も、3月から一気に加速する壮大な群像劇に注目してみてはいかがでしょうか。
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