EV覇権握るのは?世界自動車メーカーの大競争図 トヨタ、テスラなど日米欧中の勢力を徹底比較

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激化する自動車産業の覇権争い。日米欧中のEV戦略とは?(写真:MITSU/PIXTA)
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EV、自動運転、ゼロエミッション……自動車産業の新たな覇権争いは2022年、間違いなく激化するはずだ。覇権をめぐる戦いは自動車産業のみならず、アップル、グーグルなどのビッグ・テックの参入もあり、異業種との争いも勃発する様相を呈している。群雄割拠の自動車業界を制するのは? 国内外自動車メーカーを比較分析し、今後の動向に迫る。
(立教大学ビジネススクールの田中道昭教授監修の新刊『くらべる!決算書図鑑~比較でわかる同業他社の意外な戦略&儲けのしくみ』より一部抜粋、再構成してお届けします)
前回:アップルの価値をよく知らない人に伝えたい本質(2月24日配信)

EV需要が急速に高まる中国

① テスラの牙城に迫る! 中国EV注目企業

電気自動車(EV)の需要が急速に高まっている中国では、多くの企業がEV製造に乗り出しており、中国国内ばかりでなく海外への進出を目指している。現在注目を集める中国のEVスタートアップ3社をクローズアップする。

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現在、中国は世界最大のNEV(※1)市場だ。中国全体でのNEV保有は678万台に達し、全体の2.3%を占めている(2021年9月時点)。上海に工場を持つテスラにとって、中国はアメリカに次ぐ第2位の市場だったが、2021年6月、中国で自動運転の不具合を理由としたリコールが発生。以後、中国国内での売り上げが減少傾向にある。

一方、中国の国内企業ではBYD(※2)や上汽通用五菱汽車(※3)などがEV市場を牽引してきたが、近年、ニーオ、リー・オート、シャオペンのEVスタートアップ3社が業績を伸ばしており、注目を集めている。

※1 NEV…新エネルギー車。電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)などの総称

※2 BYD…漢字では「比亜迪(ビーヤーディ)」。中国を代表するEVメーカー

※3 上汽通用五菱汽車…中国第2位のEVメーカー。2020年に発売した格安EV「宏光ミニEV」が人気に

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