本当に強い大学【2010年版】総合ランキング・トップ100--東大5連覇、京大が阪大を逆転、関学躍進

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厳しい経営環境が続く大学経営。そんな逆風下でも勝ち残る大学はどこか。そんな問いに答えるため、『週刊東洋経済』が大学の基本データを使って指標化し、作成したのがこの「本当に強い大学ランキング」だ。

週刊東洋経済2010年10月16日号の綴じ込み特別付録「大学四季報」に掲載されている181大学(私立112、国立62、公立7)を対象にし、最新の財務情報や補助金の獲得状況、就職率や卒業生の上場企業役員の数といったデータを基に11の指標を算出。指標ごとに偏差値を計算し、その獲得ポイントの平均を大学のポイントとしている。多角的に分析することで、大学の総合的な実力を推し量る。

財務・教育・就職力の3項目11指標で測定

11の指標は大きく三つの項目に分けられている。「財務力」「教育力」、そして「就職力」である。

大学経営の基盤は安定的な財政に支えられる。それを測定するために選んだのが財務力の4指標だ。

収入に直結する受験者数を5年前のそれと比較した「志願者数増減率」、経営の収益性や安定性を見る「経常利益率」、「自己資本比率」、寄付金や資産運用収入、受託研究収益など大学の自助努力によって得られた資金が収益に占める割合を示す「自己努力収入比率」を指標として選んでいる。

財務力をベースに、いかに大学が教育の質を高め、学生に付加価値を与えているか。そうした観点から選んだ指標で構成しているのが教育力の4指標である。

「教育研究充実度」は、大学が教育研究費にどれだけ使っているかの比率。「GP等採択件数」は文部科学省が優れた教育改革の取り組みを選定、支援するGP(Good Practiceの略)にどれだけ採択されているかを指標とした。GPは競争的資金の一つであるが、大学関係者の間では、非常に注目度が高い。ここ数年、制度の変更が続いているが、本ランキングでは教育支援や学生支援に関連するGPやプログラムを指標に採用している。


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