日清紡が103年目の「再出発」、太陽電池製造装置を軸に多角化《新「本業」で稼ぐ》

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 綿紡織は、高価な機械と、その稼働率を維持するため糸切れに少しでも早く対処する労働力を、いかに数多く擁すかが勝負。綿紡織の本場である大阪から遠く、しかも後発である不利を、日清紡は多数の同業者買収と徹底した低コスト生産技術の錬磨で克服してきた。

その低コストかつ高品質な製品を安定供給しうる技術こそが、静岡県の島田・藤枝と愛知県の美合(岡崎市)での繊維国内生産を今年まで持続させた原動力でもある。

一方で多角化は早期から進展した。それには持ち前の要素技術と、独立色の強さを生かした柔軟な事業機会の取り込みが寄与している。

ブレーキ、半導体など非繊維分野を拡大

現在の多角化の目玉であるブレーキ摩擦材は、戦時中の1944年に製造が開始されている。かつて鉱物繊維が原料だったため、繊維技術を応用し参入したのだ。日系自動車メーカーの「複数購買」方針も追い風となり、国内においてブレーキ摩擦材では、曙ブレーキ工業に次ぐ業界2位の座を占める。韓国には現代自動車向けなどに強みを持つ現地上場子会社セロンオートモーティブ社も擁している。


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