米テスラ・モーターズの新型電気自動車「モデルS」。高級セダンタイプの同車種、今年9月には日本でも納車が開始され、これに合わせテスラ社のイーロン・マスクCEOが来日、さらに東京・六本木の森タワー展望台で盛大にお披露目されるなど、注目を集めた。
ただ、夏野剛氏は当初、この話題にまったく興味がなかったという。「そもそも、僕は車自体にほとんど関心がない。したがって、テスラモデルSが発売になる、イーロン・マスクが日本に来ると言われても、別にときめかないし、『第二次産業のお話?』という気持ちがあった」。
「車がITになった瞬間だ」
夏野氏のこの考え方を180度変えるきっかけとなったのは、たまたま誘いを受けて出掛けていったモデルSの試乗会だった。「びっくりした。これは面白いと。車がITになった瞬間だった」(夏野氏)。
もちろんこれまでの自動車にも、ITは導入されている。特に高級車では「オンボード・コンピューティング」と呼ばれる機能で車の使用状況をつねに蓄積しており、車検などの際にメーカー側が吸い上げる仕組みがあるが、ドライバー側にさほど大きなインパクトのあるものではなかった。
「しかし、今度のテスラはすごい」と、夏野氏は力説する。
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