「今、21世紀。2014年にして、滅茶苦茶じゃないか」(夏野剛氏)。
国内の銀行は、他行向けの現金振り込み時間を延長する方向で調整に入っている。具体的には、現在午後3時の即日振り込み終了時間を、午後4時へと1時間延長。これを2015年にもスタートし、次いで土日祝日の送金も出来るよう検討していく予定だ。
テクノロジーがこれだけ進んで、たったの1時間?!
全国銀行協会が各金融機関をつないでいる「全銀システム」の稼働時間を変更するのは、1995年以来19年ぶり。インターネットを介した通信販売が普及し、即時決済の需要が増していることをかんがみ、今回の検討に至った。
このニュースに対し夏野剛氏は、「まず、今すでに企業間取引が当たり前に24時間行われている中、銀行だけが9時から3時までしかやっていなかったというのが衝撃的。加えて、それを『4時までにしましょう』って、愕然とする。漫才にもならない」と斬り捨てる。
今回の変更により、小切手の処理や金融市場での資金のやり取りなど、午後3時以降の銀行の行動パターンに影響が出るのは避けられず、業界の負担は増すだろう。ただ夏野氏は、そういった商慣習を尊重しつつも「たとえば口座から口座への即時決済だけ24時間にするとか、やりようはあるはず。なんでそれすら出来ないのか」と指摘する。
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