シリーズ、勝つのは阪神かソフトバンクか 神様直伝!短期決戦で相手を圧倒する秘策

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

その〝神様〟による日本シリーズの戦い方の1つに「短期決戦は、ほめて勝て!」という教えがある。144試合のペナントレースと、7試合制の日本シリーズでは戦い方が違ってくる。

なぜ、短期決戦では必要以上にほめるべきなのか?

「長いレギュラーシーズンは叱って学ばせるものだが、日本シリーズのような短期決戦ではほめて戦わせる、それがチームのムード作りにつながっていく」

V9の中心にいたのは長嶋茂雄と王貞治だったが、川上さんは2人の指導術を使い分けながら育てたという。

シーズン中の場合は、その選手の将来性を考慮して厳しく戒める。しかし、日本シリーズ初戦の大事な場面でミスをした選手を叱りつければ、その部下は萎縮してしまって立ち上がれない。

だから、多少のミスには目をつぶって、好プレーした選手には、シーズン中以上にほめて、気をよくさせて、さらに結果を出させる。それがチームに弾みをつけることにつながっていくというのだ。

また短期決戦ではデータを重視する傾向が強い。しかし、川上さんは「基本的な特長、クセを知ることは必要だ」としたうえで、「資料にこだわるより大事なのは精神力や気迫」と言い切った。

ソフトバンクは9月中盤以降1勝9敗と苦しみ、シーズン最終戦でオリックスを破ってリーグ優勝、CSでは3位日本ハムとアドバンテージの1勝差で勝ち抜いた。

一方の阪神は、広島に0.5差で、広島が最終戦で敗れたため、タナボタのシーズン2位だった。だが、CSファイナルステージでは、シーズン7ゲーム差をつけられた巨人に、4連勝で勢いに乗った。

チーム力ではほぼ互角。どこまで投打にテンションを上げて戦えるか。秋山、和田どちらの指揮官も細かい戦法・戦術を駆使するタイプではないが、「川上イズム」にみるように、レベルの高い選手の操縦術が明暗を分ける。

寺尾 博和 日刊スポーツ新聞社大阪本社編集委員

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

てらお ひろかず / Hirokazu Terao

てらお・ひろかず 日刊スポーツ新聞社大阪本社編集委員。阪神、近鉄、南海、ダイエーなどを担当、野茂英雄のメジャー行きから現地に派遣される。2004年球界再編を取材、2008年北京五輪、09年WBCなど国際大会などで日本代表チームのキャップを務める。現在は主に東京五輪での野球ソフトボール復活を取材中。ミニストップ社とコラボでオリジナルスイーツ作り、オリジン社と弁当開発を手掛けて全国発売するなど、異色の名物スクープ国際派記者。大体大野球部出身。福井県あわら温泉生まれ。趣味はスポーツ、歌舞伎、舞台鑑賞。毎週木曜日にABC朝日放送「おはようコール」のコメンテーターとしてレギュラー出演。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事