子どもの国語力を「下げる親」「上げる親」の話し方 東大理三に3男1女を入れた佐藤ママの声かけ

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子どもに自分で考えさせ、自分の言葉で伝える力をつけさせるためには、どのような声かけがNGで、どのような声かけを心がけるべきでしょうか? (写真:maruco/PIXTA)
親なら誰でも、わが子に「自分で考える力をつけさせたい」「思ったことをきちんと伝えられる力をつけさせたい」と考えるものだ。その力は、学力に結びつくだけでなく、生きる力にもなるからだ。しかし実は、親が自ら子どもにかける言葉によって、その力を奪い去っていることもよくあるのだ。どのような声かけがNGで、どのような声かけを心がけるべきなのか。3男1女を東大理三に合格させ『子育ては声かけが9割』の執筆者である佐藤亮子氏が、子どもに自分で考えさせ、自分の言葉で伝える力をつけさせるための、親の声かけについて紹介する。

「はい」と言わせるような質問はしない

子どもの考える力を伸ばしたいと思うのならば、何かを尋ねるときに、子どもに対して「はい」と言わせるような、誘導尋問的な聞き方はしないようにしましょう。たとえば、絵本を読んだ後、映画を観た後、動物園や公園などで遊んだ後に、子どもに対してこんな声かけをしたことはありませんか?

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「面白かったでしょ?」「楽しかったでしょ?」

このような聞き方はNGです。このような「○○でしょ?」といった聞き方は、親の意見の押しつけになります。もしも、子どもがつまらなかったと感じても、親にそう言われると、「うん、面白かった」「楽しかった」と 答えるしかありません。これでは、親が自分の価値観を子どもに押しつけていることになり、子どもの価値観を否定することになります。

また、子どもに料理やお菓子を作ったときに、「これおいしいでしょ! お母さんが作ったの」と言われると、子どもが「あまり好きじゃない」と思ったときに答えにくくなってしまいます。つまり、自分の意見を我慢することを覚えてしまうのです。

「はい」と言わなくてはならないような雰囲気を作るのは避けましょう。

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