南場智子・DeNA社長--ソーシャルゲーム・プラットフォーマーとして世界を獲る

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 パソコンのプラットフォームとしては国内で断トツになるんじゃないかと思っている。モバゲーとヤフーが組んだら一番になんなきゃダメですね。でないと私がアホだと言うことに(笑)。

--既存のパソコン上のネットゲームはコアゲーマーに限られ、市場の広がりを欠いた。

米国のFaceBookがすごくよい参考になる。FaceBookとモバゲーでは、成功しているゲームが随分と違う。当社も「怪盗ロワイヤル」をFaceBookに投入したが、プレー時間や継続性など特性の違いがよくわかった。ゲーム会社を含め、パソコンの利用特性にあったゲームをそろえていく。

ただ、携帯同様、コミュニケーションの要素は非常に重要だ。やっぱり、ゲームとコミュニケーションの境界線に一個の大きな市場があったというのが、ソーシャルゲームの成長が示していることだと思う。

ゲーム性の強いタイトルから、言葉の投げかけだけのようなものまで、さまざまなタイトルが各社から出てくると思う。いろんなラインナップがあるというのがプラットフォームの面白いところだ。

--情報無料文化のパソコンでは、収益化は難しいのでは。

収益性についてはまだわからない。確かに米国のパソコンソーシャルゲームでは、利用者当たりの課金収益は非常に低い。その一方で、利用者の年齢層は高い。モバゲーの場合、年齢が高いほどたくさんのおカネを使っており、どちらの要素が勝るかはやってみないとわからない。
 
 全然、売り上げにならないということはないと思うが、モバゲーでもそうだが、ローンチしたあとにいかにねちっこく改善を続けていけるかが重要だ。


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