中国、「月周回機」は地球へ帰還できるか

月との往復にチャレンジ

10月22日、国家国防科技工業局 (SASTIND) は、帰還可能な実験用の月周回機を打ち上げる準備をしていることを明らかにした。

周回機は、中国四川省の南西を通って空輸され、8月に西昌に到着した。SASTINDのスポークスマンによると、西昌衛星発射センターからの打ち上げは、金曜日から日曜日の間を予定しているという。

「既に電気系統の確認や周回機の運送、ホイスティング、組み立て、ドッキングが済んでいます。現段階で発射に向けた全ての準備が完了しています」と西昌衛星発射センターのディレクターであるZhang Zhenzhong氏は語る。

計画では、周回機は月周回軌道に向けて発射され、脱出速度秒速11.2キロで地球に帰還する予定だ。

嫦娥五号のための実験機

この周回機は、中国の新しい月探査機である嫦娥五号のための実験機のひとつだ。嫦娥五号は、月面への着陸とサンプルの収集、地球への帰還が任務となっている。

今回の発射の目的は、2017年に打ち上げが予定されている嫦娥五号の成功に欠かせない技術をテストすることにある。

中国は、月面走行車の玉兎号を積んだ月探査機である嫦娥三号を2013年後半に発射した。嫦娥三号は月面着陸に成功し、玉兎号も1月に制御回路が故障するまでは順調に運転していた。

嫦娥三号のバックアップとなる探査機の嫦娥四号は、嫦娥五号の技術を確認するために改造される見込みだ。

無人でのサンプリングと帰還を含む嫦娥五号のミッションはより困難であり、月面からの離陸やカプセルサンプリング、月周回機とのランデブーとドッキング、そして高速での地球帰還には、技術的な飛躍が必要とされる。

© Copyright CCTV. The content in this story, including video and script is provided by China Central Television (CCTV) and is copyright CCTV. Thomson Reuters does not guarantee the accuracy of, or endorse the views or opinions given in, this package.

 

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