MRJついに公開!「世界市場の半分を取る」 三菱航空機トップが語る世界戦略

開発作業はこれからが正念場
――飛行試験用の初号機がようやく完成しました。
三菱重工業がMRJの開発着手を正式に決め、三菱航空機を立ち上げたのが今から6年前。影も形もなかったところから、何とか機体を皆さんにお披露目するところまでは来た。非常に感慨深いものがある。ただし、開発作業はまだ道半ば。登山に例えると6合目をようやく越えたあたりで、ここから先が本当の正念場だ。
来年4~6月に予定している初飛行(飛行試験開始)が次の大きな節目になる。皆さんにお見せしたのは、そのための初号機。必要な機器を取り付け、内部の配線も済ませているが、それですぐに飛ばせるわけではない。これからアビオニクス(航空電子機器)や油圧といった各機器、エンジンの動作チェックなど入念な準備をやって、しっかり安全性を確認したうえで、飛行試験のフェーズに入る。
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