ウクライナ国境周辺でのロシア軍増強を巡り世界的に緊張が高まる中、今週はウクライナ情勢にとって決定的な週になる可能性がある。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はCNNとの13日のインタビューで、「ごく間近に大規模な軍事行動が起きる確かな可能性」があると発言。同補佐官は11日にも、ロシアが今週ウクライナに侵攻するか、ウクライナ国内で紛争を引き起こそうとする恐れがあると述べていた。
バイデン米大統領は12日にロシアのプーチン大統領と電話会談したが、事態の進展はほぼ見られなかった。ホワイトハウスによると、バイデン氏はプーチン氏に対し、ウクライナ侵攻の場合には「深刻な代償」をロシアが支払うことになると警告した。
米ロ首脳、成果見えぬ電話会談-バイデン氏は「深刻な代償」再度警告
またバイデン氏は13日、ウクライナのゼレンスキー大統領と51分間にわたり電話会談を行い、ロシアがウクライナに侵攻すれば米国とその同盟国が「速やかに断固として」対応するとゼレンスキー氏に伝えた。ホワイトハウスの声明によると、両首脳は事態解決につなげるため、引き続き外交と抑止を追求することが重要だとの認識で一致した。
ゼレンスキー大統領は、情勢の安定化を図る手段としてバイデン大統領にウクライナ訪問を招請。実現すれば「強力なシグナルとなり、緊張緩和に寄与するだろう」と述べた。
ゼレンスキー氏、緊張緩和のためバイデン氏にウクライナ訪問を招請
原題:
Standoff With Russia Over Ukraine Heads Into Most Tense Week Yet(抜粋)
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著者:Tony Czuczka、Henry Meyer、Daryna Krasnolutska
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