上司への"付き合い残業"、続けるしかない? 世代間ですれ違う「働き方」思想

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上司「そうだよ。うちは広告系だし、エンドユーザーには女性が多いから、女性も活躍しているじゃないか」

部下「確かに若手層では活躍していると思います。でも管理職レベルになると皆無じゃないですか!」

上司「いや、昔はいたよ?」

部下「でも、失礼ですけど、どうみても男性みたいな、なんていうか、ガツガツしていて」

上司「あぁ、確かに。スカート履いているところ、見たことなかったなぁ」

部下「スーパーウーマンすぎて誰もまねできないんですよ……。それで結局、その人は転職してしまった。目指したい人もいないのです」

なるほど、総論賛成、各論反対というケース。会社には必要と思っていても、自分自身が納得できていないということですね。でもこれ、実は本当に理解できていない証拠なのです。

おそらく、今までの「管理職像」つまり「リーダーとしての理想像」を、そのままこれからの女性管理職にも当てはめているのではないでしょうか? たとえば今回の悩みにもある「男性的な女性リーダー像」は必要だった時代もあります。ですが、現代では男性社会のルールを女性に当てはめてみると、女性は潰れてしまう可能性大です。

念頭に置くべきは「パーツ型ロールモデル」

大切なのは新しいリーダー像をつくり、それなら女性も挑戦できるという場を創り上げることなのではと思います。ここでも「ダイバーシティ」です。多彩で異なるタイプのリーダーが采配を振るうほうが、均一化を脱することができ、経営にも役立つはずなのです。

また、このようなことで悩んでいる女性部下には、「ロールモデルをそのまままねしようと思わなくていいんだよ」と伝えてあげましょう。あなたはあなた、他人は他人と、そもそも異なる他人なのに同じ資質を目指す必要はないですよね。それよりも、それぞれの上司、同僚などのいい部分をチョイスしながらつなぎ合わせて、オリジナルを創造する「パーツ型ロールモデル」のような形を選択することを勧めます。

おっと、まだまだお悩みがあるようです。

部下「あの、私は未婚のときはバリバリ働いていました。でも出産してみると時間の制限がとにかく大きくて……」

昔のように働けないのがもどかしいのですね?

部下「はい。動きたくても動けないし、それで周囲に迷惑をかけているのも嫌で……」

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